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Q&A

新生児聴力検査(自動ABR)について

2017年08月01日(火) | Q&A 

Q. 新生児の聴力検査の必要性や方法について

 

A. 言語発達に障害をきたす可能性のある、先天性の難聴(両側;中等度以上)を有する新生児は、1000人中1~2人程度いるといわれています。こうした難聴はなかなか気づかれないことも多く、2~3歳になって言葉の発達が遅いことでようやく判明するケースが多いのが現実です。しかしこうした難聴を、遅くとも6ヶ月までに診断して保護者教育を行い、療養を開始すれば、健常児と同程度の言語能力を習得できるようになる可能性も報告されています。

 先天性難聴をみつけるためのスクリーニング検査は、早ければ早いほどよいとされ、当院では生後1週間以内(入院中)の検査をお勧めしています。


検査方法

(1) 自動ABR法で行います。

 聴覚検査方法には、「自動聴性脳幹反応検査」(自動ABR)と「耳音響放射検査」(OAE) という 2種類の検査があり、OAEでは内耳機能の異常しか調べられないのに対し、自動ABR では内耳から中枢(脳幹)までの聴覚経路全般について調べることができます。新生児難聴の約1割は中枢性といわれており、これは自動ABRでしか検出できません。

(2) 検査時間は10分以内

 赤ちゃんが寝ている間に、頭部~耳にヘッドフォンを当てて音を出し、反応を見るだけです。これを両耳で行います。

(3) 検査結果が両側ともPASS(正常)とならなかった場合

 入院中に再検してもPASS(正常)とならない場合、1ヶ月健診までに再度検査します。その時点でもPASS(正常)とならなければ、大学病院耳鼻科等の精密検査機関へ紹介します。


注意事項

(1) この時期のスクリーニング検査でREFER(要精密検査)となった例のすべてが、実際に難聴と診断されるわけではありません。

(2) 検査結果がPASS(正常)であっても、先天性以外の、成長過程で発症する聴力障害(中耳炎や流行性耳下腺炎による)や進行性聴覚障害について予測できるものではありません。

 

 

 

 


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