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Q&A

避妊方法について 2009年12月06日(日) | Q&A

Q. 低用量ピルについて、知りたいのですが
低用量ピルとは
  ピル(経口避妊薬)とは、女性ホルモンと黄体ホルモンとを種々の割合で含む薬剤を、原則的に長期間服用することで、卵巣からの排卵を抑制し、避妊効果を得るものです。以前にも経口避妊薬として使われていた薬剤(高用量ピル)はありましたが、これはホルモン治療のために用いられていた薬を転用していたもので、正式に経口避妊薬として認可されたのは、低用量ピルが初めてです。日本では5年ほど前から使用されるようになりましたが、女性の側の避妊方法として現在、子宮内避妊器具(IUD)と並んで主要な方法となっています。
なぜ「低用量」ピルと呼ぶか
  ホルモンの長期服用による副作用を抑えるため、高用量ピルよりも少量のホルモンで避妊効果が得られるように工夫して調整されているためです。
低用量のメリット/デメリットは
  高用量ピル服用の際によく見られた副作用(むかつきや肌荒れ、体重増加、頭痛、乳房の張る感じなど)が出にくくなっています。ただ、ホルモン含有量が少なくなったことで、服用中に不正出血が起こる頻度が増えたというのが唯一のデメリットです。
ピルを服用しない方がいい人
  心臓・肝臓・腎臓などに病気のある人、血栓症になったことのある人、子宮癌や乳癌の可能性のある人などが含まれます。35歳以上のヘビースモーカー(1日15本以上)も、ピル服用により血栓症のリスクが高くなるので、禁煙ができなければ服用は勧められません。
避妊目的以外でのピルの効用
  低用量ピルを服用すると、月経の量が少なくなるので、月経痛や月経過多に悩まされている人は、ピル服用によりこうした症状が軽減されることもあります。また、ホルモンのアンバランスが原因で起こるような肌荒れ、にきび、多毛などの症状がピルで改善することもあります。さらに、慢性疾患である子宮内膜症の進行を抑え、副作用を軽減する目的でも、低用量ピルは注目されています。

まとめ
  日本ではまだ、避妊目的で女性(とくに未婚の女性)がピルを服用するという事が、欧米ほど一般的ではないように思われます。ピルを服用する女性に対する偏見のようなものも一部にあるかもしれません。女性の生まない権利を中絶という方法でしか主張できないのは悲しいことです。女性自身の人生設計のためにも、避妊についてしっかり考えてほしいと思います。
ただ、ピルは長期連用が前提となりますので、服用には十分な注意が必要です。安易な方法での入手は避け、服用のための条件をしっかりと守り、定期的に産婦人科医の診察・指導を受けることが大切です。

 

Q. 子宮内避妊器具(IUD)と低用量ピルと、どちらがいいのでしょうか
IUDとは
  IUDとは、子宮内避妊器具のことで、子宮の中にプラスチック製の器具を挿入しておくことで、避妊効果が得られます。
IUDとピルのメリット/デメリットの比較
  低用量ピルは、正しく服用しさえすれば、ほぼ99%以上の避妊効果が期待できるのに対し、IUDでは1~2%の割合で失敗する可能性があると言われています。
ただ、ピルの場合、ほとんど毎日忘れずに指示通りに服用しないといけないというわずらわしさが最大のデメリットかもしれません。これに対し、IUDは1回装着すると、2~3年間は交換しなくてもすみます。ただし、月経量や月経痛が若干増加したり、下腹部の違和感を感じる方がまれにあります。
IUD vs. ピルどちらを選ぶか
  若い人、出産の経験のない人にはピルの方が向いています。IUDは出産経験のない人、将来妊娠しようと考えている人には、勧められません。出産の経験がある人は、年齢や喫煙習慣の有無(上記、「ピルを服用しない方がいい人」の項参照)、毎日忘れないでピルを服用できるかといった性格の問題、IUD/ピルの失敗率の差などを考慮して決めればよいと思います。



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