院長室から
子宮頸がんと、ヒトパピローマウィルス(HPV) 2010年05月17日(月) | 院長室から
子宮頸がんと、ヒトパピローマウィルス(HPV)
★ 子宮頸部(子宮の入り口付近)にできる子宮頸がんは、ヒトパピローマウィルス(HPV)のうち、発がん性のあるグループ (約15種類)の感染により発症すると考えられています。
★ HPVは、性交渉により子宮の細胞に感染しますが、HPV自体はごくありふれたウィルスであり、多くの女性が一生に一度は感染するとも言われています。
★ HPVが感染しても多くの場合、免疫機構の働きにより自然に排除されますが、何らかの原因で感染が長く続くと、数年~十数年の経過を経て異形成(前がん段階)・子宮頸がんを発症することがあります。
★ HPVの感染があっても、体の中で抗体が作られないため、何度でも感染する可能性があります。
発がん性 HPV 16/18型について
★ 発がん性HPVのグループの中で、子宮頸がん患者から最も多くみつかるのが16型・18型の2種類で、頸がんの60~70%が16型または18型によるものと思われます。(20~30代では80~90%というデータもあります。)
★ しかも16型または18型に感染した場合、その後10年間で高度異形成を発症する危険性は約20%と言われ、16/18型以外の型すべてを合わせても2%程度であることを考慮すると、発がん性HPVの中でもとくに16型・18型の感染を防ぐことが、子宮頸がんの予防には大きな意義のあることがわかります。
そこで登場したのが、このHPV 16型・18型の感染を防ぐことにより、異形成・子宮頸がんの発症を予防するためのワクチン「サーバリックス」です。
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