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子宮頸がん予防ワクチン「サーバリックス」についてのQ&A 2010年05月27日(木) | Q&A

子宮頸がん予防ワクチン「サーバリックス」についてのQ&A

   * 子宮頸がん予防ワクチン「サーバリックス」について、皆様のいろいろな疑問に具体的にお答えいたします。

   * ワクチンの概要や効果、子宮頸がんとヒトパピローマウィルス(HPV)との関係などについては、院長室から」  書いていますので、参照して下さい。

  * また、「サーバリックス」のサイト(http://allwomen.jp/)もありますので、参考にして下さい。

 

Q1. ワクチンを接種すれば、絶対子宮がんにはならないの?

Q2. ワクチンを接種すれば、その後は子宮がん検診を受けなくてもよいの?

Q3. ワクチン接種は、10代で受ける方がいいと聞きましたが、40代・50代でも受ける意味はありますか?

Q4. HPV検査で陽性と判定されましたが、それでも接種を受ける意義はありますか?

Q5. ワクチンは必ず3回接種しないとダメ?

Q6. 1回目の接種を受けてから、1ヶ月後に2回目を受けることになっていましたが、受けないまま何ヶ月もたってしまいました。どうしたらいいでしょうか。

Q7.  3回目の接種が終わるまでに、途中で妊娠した場合にはどうなりますか?

Q8. もし妊娠に気づかず接種してしまった場合は?

Q9. 授乳中の接種は大丈夫?

Q10. ワクチンの副作用はありますか?

Q11. 接種の後は、ふつうに仕事をしても大丈夫?

Q12. ワクチンを接種することで、逆に子宮頸がんになることはないの?

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Q1. ワクチンを接種すれば、絶対子宮がんにはならないの?

Q2. ワクチンを接種すれば、その後は子宮がん検診を受けなくてもよいの?

 A.  ワクチンによる予防効果は100%ではありません。70%程度と言われています。

 このワクチンは、子宮頸がんに最も関わりの深いHPV 16/18型の感染を予防します(※)が、16/18型以外の           発がん性HPVの感染は予防できません。(16/18型以外の発がん性HPVが関与する子宮頸がんは、全体の30~40%を占めます。)

 したがって、ワクチンを接種しても、定期的ながん検診は必要です。

 ちなみに子宮にできるがんには、子宮頸がん以外に、子宮の奥の方にできる「子宮体がん」もあります。体がんについては、HPVとは何の関係もありません。

 ※ このワクチンは、HPV 16型または18型が関与する中等度~高度異形成の発症を、92%以上(92~100%)予防できると報告されています。

 

Q3. ワクチン接種は、10代で受ける方がいいと聞きましたが、40代・50代でも受ける意味はありますか?

 A. 子宮頸がんを最も効果的に予防するには、HPV 16/18型に感染する前にワクチンを接種することが大切です。性経験のある方でも、もちろんワクチン接種をする意義はありますが、性経験のないうちに接種をすることが理想的です。(10歳からできます。)

  性経験のないうちに接種を受けることに、心理的な抵抗を感じる方もあるでしょうが、HPV感染は、性感染症以上にありふれたものである (多くの女性が一生に一度は感染するとも言われています) という事実を認識しておく必要があります。

 「何歳ぐらいまで受けた方がいいのか?」については、個人個人で事情が異なると思います。年齢にかかわらず、今後の性交渉によるHPV感染のリスクが心配な方は、接種を受ける意義があると言えるでしょう。

 

Q4. HPV検査で陽性と判定されましたが、それでも接種を受ける意義はありますか?

 A. 性経験のある方が、ワクチン接種の有効性を予測する上で、参考となるのがHPV検査です。HPV検査とは、ヒトパピローマウィルス(HPV)のうち、16/18型をはじめ、発がん性のあるハイリスクグループ13種類の感染の有無を遺伝子レベルで調べる検査です。ただしこの検査では、HPVの型を特定することはできません。

HPV検査が陰性であれば、16型にも18型にも感染していないという証拠になるので、ワクチン接種の意義は大きいと言えます。しかし、陽性の場合でも、それが16/18型かどうかまでは特定できませんし、もし16型(18型)が陽性でも、18型(16型)に対する予防効果はあるので、ワクチン接種の意義はあります。

(「院長室から」の「HPV検査について」も参照して下さい)

 

Q5. ワクチンは必ず3回接種しないとダメ?

 A. スケジュールどおりに3回接種することで、最も効果的にウィルスの抗体が作られ、かつ効果の持続が期待できることがわかっています。ただし、接種期間中に妊娠した場合は、スケジュールの変更が必要です。 (Q7参照)

 

Q6. 1回目の接種を受けてから、1ヶ月後に2回目を受けることになっていましたが、受けないまま何ヶ月もたってしまいました。どうしたらいいでしょうか。

 A. 製造販売元に問い合わせたところ、このワクチンに関するデータとしてあるのは、1回目と2回目の間が70日(2ヶ月あまり)あいた場合までということですが、これぐらいの遅れではさほど影響はなかったとのことでした。それ以上あいた場合に、抗体価の推移にどのような影響が出るのか、わかっていません。しかし、同じような方法で抗体を作る、他の不活化ワクチン(肝炎ワクチンなど)のデータでは、1回目と2回目との間が半年ぐらいあいても、十分な抗体ができるようであるとのことでした。

 いずれにしても、できるだけ早いうちに2回目の接種を受けることが望ましいと思います。ちなみに、1回目と2回目の間がかなりあいても、再度1回目からやりなおして計4回以上接種するようなことはしません。(Q7参照)

 

Q7.  3回目の接種が終わるまでに、途中で妊娠した場合にはどうなりますか?

A. 妊娠中の接種に関する安全性は確立されていないので、妊娠中には接種しないのが原則です。もし妊娠した場合は、それ以後の接種は出産後に行うことになります。

2回目の接種後に妊娠した場合は、出産後に3回目を接種。

1回目の接種後に妊娠した場合は、出産後に2回目を接種。さらにその5~6ヶ月後に3回目を接種。

ただし、1回目と2回目は1ヶ月あけて接種することが、十分な抗体価を得る上で理想的なので、この間は避妊することが望ましいと思います。

 

Q8. もし妊娠に気づかず接種してしまった場合は?

A. 妊娠中の接種について、安全性が確立されているわけではないと書きましたが、その一方で、胎児に対して有害な問題が発生するという報告も、現在のところはありません。米国食品医薬品管理局(FDA)ではこのワクチンを、「category B」(ヒトでの研究データはないが、動物実験では胎仔への有害性が報告されていない)に分類しています。

ただ、比較的新しい薬剤であるため、現在もデータを集積中であり、将来的には安全かどうかがはっきり示される可能性があります。

 

Q9. 授乳中の接種は大丈夫?

A. こちらについても、乳汁への移行の有無について、全くデータがありません。乳児に有害であるという報告もなければ、安全であるという証拠もないということです。結局は「接種の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ接種する」という表現になっています。

患者さん自身の強い希望がない限り、授乳中も避けるのが原則ということになるでしょう。

 

Q10. ワクチンの副作用はありますか?

Q11. 接種の後は、ふつうに仕事をしても大丈夫?

 A. 他のワクチンと基本的に同様ですが、注射した部分(肩~上腕)が赤く腫れたり、痛くなることがあります。腕の腫れた感覚やだるさは数日続くことがありますので、腕を使った運動や肉体労働などは多少しづらいかもしれません。

また、疲労感や頭痛・胃腸症状(吐き気/嘔吐/下痢/腹痛)・めまいなどがあらわれることがあります。

まれではありますが、注射直後に重いアレルギー(アナフィラキシー)症状があらわれることがありますので、注射してから30分ほど休んでから帰っていただきます。

 

Q12. ワクチンを接種することで、逆に子宮頸がんになることはないの?

 A.  接種しているものは、病原性のあるウィルスそのものではありませんので、そういう心配は全くありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

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